
【心理学で毎日が変わる】最高の自分を引き出す「状態」と「感情」の整え方|松本市で講座あり

「なんだか調子が出ない…」その原因、もしかして「今のココロとカラダ」と「感情のサイン」を見逃してるから?
「なんだか今日は、頭がスッキリしないなぁ。いつもなら、もっとサクサク仕事が進むのに…」
「あの時、カッとなってつい強い言葉を言っちゃったけど、後からすごく後悔したな…」
毎日を過ごしていると、こんな風に「あれ?今日の自分、なんだか調子が出ないな」と感じたり、
「感情に流されて、後で『しまった!』と思うようなことをしちゃった…」なんて経験、誰にでもあるのではないでしょうか。
でも、もしそんな時に、自分の心と体の声にそっと耳を傾けて、
「今の自分って、どんな状態なんだろう?」とか、
「このモヤモヤした気持ち、本当は何を伝えようとしてるのかな?」って、
少し立ち止まって考えることができたら…。
もしかしたら、毎日のいろんなことがもっとスムーズに進んで、何よりも「自分らしいなぁ」って思える時間が増えていくのかもしれません。

あなたのチカラを引き出す秘密兵器? 「SDMLB」を知って、可能性を広げよう
「今日はなんだか、頭が冴えてる!」「なぜか集中できない…」ーーー
私たちの日常は、こんな風に「調子がいい時」と「そうでない時」の波がありますよね。
この波の正体、実は私たちの「ココロとカラダの状態」と深く関わっているんです。
ここでご紹介したいのが、「SDMLB(エスディーエムエルビー)」という考え方です。
これは、「State Dependent Memory, Learning, and Behavior」の頭文字を取ったもので、
日本語にすると「状態は記憶、学習、行動に依存する」といった意味になります。
このSDMLBというモデルは、20世紀の心理療法家ミルトン・H・エリクソンの業績をまとめたアーネスト・ロッシ博士によって提唱されました。
ロッシ博士によれば、SDMLBとは、「ある特定の心理的・身体的な状態(例えば、とてもリラックスしている状態や、逆に非常に集中している状態など)に入ると、過去に経験した同じような状態の時に得た記憶、学習したこと、そしてその時にとった行動のパターンが、まるで引き出しが開くように、一瞬にして、そして自動的に思い出されたり、再現されたりする」という、私たちの心と体に備わった非常に興味深いメカニズムのことを指しています。
ちょっと専門的に聞こえるかもしれませんが、このSDMLBの仕組みを理解することは、私たちが毎日をより良く、そして自分らしく生きるための、とてもパワフルなヒントを与えてくれるんですよ。

SDMLBって、どういうこと? ― ココロとカラダの「今の状態」が、すべてを決めるカギ
SDMLBが教えてくれるのは、とてもシンプルで、でも奥深いです。
それは、私たちが何かを記憶したり、新しいことを学んだり、あるいは何らかの行動をとったりする時、その成果や質は、その瞬間の「ココロとカラダの状態(ステート)」に大きく左右されるということ。
まるで、特定の「状態」が、それに関連する様々な情報や能力を引き出すための「鍵」のようになる、とイメージすると分かりやすいかもしれません。
想像してみてください。
もしあなたが、とてもリラックスしていて、心が穏やかで、「なんだか今日は気分がいいな、ワクワクするな!」というポジティブなエネルギーに満ちあふれている状態だったら、どうでしょう?
SDMLBのメカニズムによれば、この「良い状態」は、過去にあなたが同じように良い状態で経験した成功体験や、その時にスムーズに習得できた知識・スキル、そしてその時に発揮できた素晴らしい能力といったものを、まるで磁石のように引き寄せてくれるのです。
だからこそ、難しい本の内容もスルスルと頭に入ってきたり、新しいスキルを学ぶのが驚くほど楽しかったり、
普段は思いもよらないような斬新でクリエイティブなアイデアが、まるで泉から水がこんこんと湧き出るように、次から次へとひらめいたりするのかもしれません。
これは、あなたの「良い状態」が、記憶力や学習能力、発想力を最大限に引き出してくれている証拠なんです。
逆に、もしあなたが焦りやプレッシャーを感じていたり、不安や怒りといったネガティブな感情で心が覆い尽くされてしまっている状態だったら…?
この場合もSDMLBは働き、過去に同じように良くない状態で経験した失敗の記憶や、その時に感じた無力感、そしてその時にとってしまった非効率的な行動パターンなどが、意図せずとも呼び起こされてしまう可能性があります。
だからこそ、普段なら簡単にこなせるはずの仕事や勉強でさえ、なかなか手につかず、思考も堂々巡り。
それどころか、「どうせまた失敗するんじゃないか…」といった過去の苦い経験ばかりが頭をよぎり、ますます自信を失ってしまう…なんてこともあるかもしれません。
これは、あなたの「良くない状態」が、本来持っているはずの能力にブレーキをかけてしまっている状態と言えるでしょう。

SDMLBの法則は、生活のあらゆる場面で働いている
このSDMLBという原理は、決して特別な場面だけに当てはまるものではありません。学校のテストの点数や、仕事のプレゼンテーションの出来栄えといった、目に見える成果はもちろんのこと、もっと日常的な、私たちの生活のあらゆる側面に、深く静かに、しかし確実に影響を与えています。
例えば、
- スポーツ選手が、大事な試合で「ゾーン」と呼ばれる最高の集中状態に入ると、過去の成功体験や研ぎ澄まされた感覚が蘇り、自己ベストを更新できる。
- 芸術家が、特定のリラックスした状態やインスピレーションが湧きやすい環境に身を置くことで、過去の創作活動で得たひらめきや技術が自然と引き出され、感動的な作品を生み出す。
- 家族や友人との会話で、穏やかで受容的な状態を保つことで、過去の良好なコミュニケーションの記憶が働き、心温まる楽しい時間を過ごせる。
逆に、イライラした状態では、過去の口論のパターンを繰り返してしまう。
これらすべてに、その時々のあなたの「状態」が、まるで隠れた演出家のように関わっており、SDMLBのメカニズムが働いているのです。
だからこそ、私たちが「最高の自分」――つまり、
自分の中に眠っている素晴らしい才能や可能性を思う存分に開花させ、毎日を心から「楽しい!」「充実している!」と感じながら、
豊かな人生を歩んでいくためには、他の何よりもまず、自分自身の「ココロとカラダの状態」を、意識的に良い方向へと整え、それをできるだけ長く維持していくことが、何よりも大切で、揺るがすことのできない「最初の一歩」となるのです。

自分だけの「ごきげんチャージ法」を見つけ、SDMLBを味方につけよう
では、具体的にどうすれば、自分の「状態」をより良いものにできるのでしょうか?
実は、それほど難しいことではありません。大切なのは、「あなた自身にとって」心地よく、リラックスでき、前向きな気持ちになれる方法を見つけ、それを生活の中に上手に取り入れていくことです。
- 数回、ゆっくりと深呼吸をしてみる。
息を吸う時にお腹を膨らませ、吐く時にへこませる腹式呼吸は、自律神経のバランスを整え、心を落ち着かせる効果があります。 - お気に入りの音楽を聴きながら、温かい飲み物をゆっくりと味わう。
- 窓を開けて部屋の空気を入れ替えたり、公園の緑を眺めたり、自然の音に耳を澄ませたりする。
- 軽いストレッチやウォーキングで、体を少し動かしてみる。
これらは、ほんの一例に過ぎません。
ヨガや瞑想、アロマテラピー、好きな香りのキャンドルを灯す、ペットと触れ合う、気の置けない友人とのおしゃべり…どんな些細なことでも構いません。
大切なのは、「これをすると、なんだかホッとするな」「気分が上がるな」と感じられる、あなただけの「ごきげんチャージ法」をいくつか持っておくこと。
そして、それを意識的に日常に取り入れることで、SDMLBの力をポジティブな方向に活用していくのです。
つまり、意図的に「良い状態」を作り出すことで、それに紐づいた過去の良い記憶、学習、行動パターンをスムーズに引き出しやすくする、ということです。
日々の活動の質を高め、人生をもっと色鮮やかで豊かなものにしていくために、まずは自分の「状態」と向き合うことから始めてみませんか?
このメカニズムは、きっとあなたの強力な味方になってくれるはずです。

あなたの「キモチ」、本当は何を伝えたい? ― 感情のナビを使いこなそう
嬉しい!ムカつく!悲しいなぁ…楽しい!――私たちの心は、毎日いろんな「キモチ(感情)」でいっぱいです。
これらの感情は、私たちが人間らしく生きるために、なくてはならない自然な心の動きですよね。
でも、ここでちょっと立ち止まって考えてみたいことがあります。
それは、これらの感情表現って、実は「何か大切な目的を達成するための、とっておきの道具(手段)」なのかもしれない、ということ。
例えば、誰かと仲良くなったり、自分のことを分かってもらったり、困った時に助けてもらったり…。
そんな、人とのつながりの中で「こうしたいな」「こうありたいな」という願いを叶えるために、感情は私たちをサポートしてくれている、と考えられるんです。

その「怒り」、本当のメッセージは? その「涙」、隠された願いは?
例えば、あなたが誰かに対して「カチン!」と頭にくるような「怒り」を感じたとします。
この怒りは、ただ相手を攻撃したいという気持ちだけなのでしょうか?
もしかしたら、「私の大切なものが傷つけられた!」「これ以上、踏み込まないで!」という、あなた自身を守るためのSOSサインなのかもしれません。
自分のテリトリーや、大切にしている価値観を相手に「分かってほしい!」と伝えるための、力強いメッセージが込められている可能性があります。
あるいは、どうしようもなく「悲しい」気持ちになって、涙がこぼれそうになる時。
この悲しみは、ただ落ち込んでいたいだけなのでしょうか?
きっとそうではありませんよね。
もしかしたら、「今、私はとてもつらい状況にいるの。誰か気づいて、助けて…」という、
周りの人に共感やサポートを求めるための、切実な合図なのかもしれません。
一人では乗り越えられない困難に立ち向かうために、誰かの温かい手を差し伸べてほしい、という願いが隠されていることもあります。

「感情に流される」と、本当のゴールを見失っちゃうかも…
ところが、私たちはよく、この「大切な目的を達成するための道具」であるはずの感情そのものに、まるで大きな波にさらわれるように飲み込まれてしまうことがあります。
そして、感情が本来指し示していたはずの「本当は何をしたいのか?」という大切なゴール(目的)を見失って、結果的に「こんなはずじゃなかったのに…」と後悔するような方向へ進んでしまうことがあるんです。
例えば、カーッとなってアドレナリンがドバドバ出ている勢いに任せて、相手に怒りの言葉をぶつけてしまったとします。
その瞬間はスッキリするかもしれませんが、結果として、大切な人との関係がギクシャクしてしまったり、取り返しのつかないほど壊れてしまったりするかもしれません。
これでは、もともと「自分のことを分かってほしい」「大切にしてほしい」と思っていたはずの目的とは、全く逆の結果になってしまいますよね。
また、誰かと一緒にいてすごく幸せな気持ちになって、幸福ホルモンとも呼ばれるオキシトシンがたくさん出ている時。
その心地よさに浸るあまり、冷静に物事を見る目を失ってしまい、相手に「きっとこうしてくれるはず!」と一方的な期待をかけすぎて、後で「そんなつもりじゃなかったのに…」とガッカリしてしまう、なんて経験もあるかもしれません。
「このキモチ、何のため?」一度立ち止まって、心の声を聞いてみよう
だからこそ、とっても大切なのが、何か強い感情がグッと込み上げてきたその瞬間に、
「あれ?このキモチ、私に何を伝えようとしてるんだろう?」「この感情を通して、私は本当は何をしたいのかな?」
って、一度意識して立ち止まって、自分の心に優しく問いかけてみることなんです。
そして、もし「こうしたい!」という本当の目的が見えてきたら、次に考えてほしいのが、
「じゃあ、その目的を叶えるために、今、私がしようとしている感情の表し方(例えば、怒鳴る、泣き叫ぶなど)って、本当に一番いい方法なのかな?」ということ。
もしかしたら、もっと落ち着いて、穏やかに、でもハッキリと自分の考えや「こうしてほしい」という要望を伝える方が、相手にも気持ちが届きやすいかもしれません。
あるいは、相手の立場や気持ちにも想像力を働かせて、「どうしてあの人はあんなことを言ったんだろう?」と考えてみることで、もっと良いコミュニケーションの方法が見つかるかもしれません。
そんな風に、感情が教えてくれるメッセージをキャッチして、自分の本当の目的に合った「伝え方」や「行動」を選び取っていく。これができるようになると、感情は私たちを困らせるものではなくて、むしろ人生を豊かにしてくれる、頼もしいナビゲーターになってくれるはずですよ。

自分をもっと知ることから、ハッピーな毎日は始まる!
私たちって、実はとっても不思議で、奥深い存在なんです!
今日の自分と明日の自分は、なんだかちょっと違うキャラクターみたいに感じることもあるかもしれません。
それは、私たちの中に、いろんな顔を持つ「自分のかけら(パート)」がたくさんあって、その時々で、いろんなかけらが組み合わさって「今の自分」を作っているからなんです。
まるで、毎日違うモザイクアートを組み立てているみたいですよね。
そして、私たちの「記憶」も、昔の出来事をビデオで再生するように、そっくりそのまま思い出しているわけではないんです。
どちらかというと、その時の気持ちや、後から「ああ、あれはこういうことだったんだな」と気づいたことなんかが加わって、少しずつ内容がアレンジされたり、新しい意味が付け加えられたりしながら、常に新しく作り直されている、とっても柔軟なものなんです。
こんな風に、私たち自身も、そして私たちの記憶も、いつも変化していて、とっても柔軟。
だからこそ、「今の自分のココロとカラダの調子(状態)」にちょっぴり意識を向けて、
「今、どんな感じかな?」と気遣ってあげること。
そして、嬉しかったり、悲しかったり、いろんな「キモチ(感情)」が教えてくれるメッセージを上手にキャッチして、その「感情のナビ」を使いこなすこと。
この二つのスキルを磨いていくことは、まるで宝の地図を手に入れるようなもの。
これから先、何が起こるかわからない変化の多い時代を、もっとしなやかに、そして自分らしく、自分の持っているチカラを思いっきり発揮しながら生きていくために、本当に本当に頼りになる、かけがえのないサポーターになってくれるはずです。
「今の自分のココロとカラダの調子」を、まるで大切な植物を育てるみたいに、優しくいたわって、丁寧に整えてあげること。
そして、いろんな「キモチ」の奥に隠れている「本当は何をしたいのかな?」という心の声をじっくりと聞いてあげて、その願いを叶えるための、もっと賢くて、みんながハッピーになれる方法(手段)を選び取ること。
この二つの大切な「カギ」を、毎日の生活の中で意識して使っていくことで、私たちはきっと、日々の暮らしの中で出会ういろんな出来事や課題に対して、もっと「自分らしいな」って思えるやり方で、そしてもっと上手に、向き合っていくことができるようになるのではないでしょうか。そして、周りの人たちとも、もっと温かくて、お互いを信じ合えるような、素敵な関係を築いていけるはずです。
今日から、ほんの少しの時間でもいいんです。
テレビを消して、スマホを置いて、自分の心の声に静かに耳を傾けて、「今の私、どう感じてるかな?」「本当は何をしたいのかな?」って、自分自身とゆっくりお話しする時間を作ってみませんか?
それは、きっと、あなたの毎日を、もっと豊かで、もっと穏やかで、もっと「自分らしい」笑顔でいっぱいの未来へと導いてくれる、確かな一歩になるはずですよ。

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